好きなことで仕事しています。 -オタク社長の奮闘記-

by 企画制作会社セブンデイズウォー代表取締役、クイズ専門誌『QUIZ JAPAN』編集長、クイズ作家の大門弘樹

時代を変えたクイズ番組①『カルトQ』

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いよいよ12月16日に『QUIZ JAPAN vol.5』が発売となります!

様々な特集がてんこ盛りですが、今回このブログで取り上げたいのはこちらの番組。

 「真夜中の狂信的クイズ」、『カルトQ』です。

 

クイズ番組の歴史の中で、特に歴史が大きく動いた一大転換点があります。

最も有名なものは、1977年のアメリカ横断ウルトラクイズの登場でしょう。

 

スタジオを飛び出して外ロケでクイズというのも、それまで優勝者のみが行くものだった海外でクイズを行うというのも、クイズ以上に挑戦者にドキュメンタリータッチで迫るのも、全部ウルトラクイズが発明したものです。

ウルトラクイズの登場以後は、どこもかしこもウルトラクイズのパロティ企画や、フォロワーだらけ。

まさに時代を変えた番組の証左といえるでしょう。

 

その次に来た大きな波が、『カルトQ』です。

それまでのクイズ番組は、日常で触れる雑学が出題範囲でした。

つまり誰もがどこかで聞いたことがあるようなもの、それこそ主婦なら知ってるであろう料理の知識や、読書家なら知っててしかるべしな文豪の問題が出題されていました。

その暗黙の了解をぶち壊したのが『カルトQ』だったのです。

 

80年代に大きく花開いたサブカルの盛り上がりを、そのままクイズ番組の出題テーマにしてしまう手法は、まさに劇薬。

『カルトQ』の破壊力は、「これはクイズ番組に出る」「これは出ない」という線引きを一気に無意味なものと化し、「広く浅く雑学を問う」クイズ番組を一時代前のものへと押しやったのです。

 

結果、「誰もがどこかで聞いたことがあるようなもの」を問うクイズ番組は激減し、クイズには「知って得する」とか「東大生が薦める」ようなバリューがないと成立しづらくなりました。

 

よく「クイズ研究会がクイズ番組を終わらせた」とか言われますが、それは表面的な事象にしかすぎません。

常に新しいものを探し求めるテレビの世界において、あまりにも革新的な企画は、従来のものを葬り去る破壊者でもあるのです。

 

『カルトQ』は、まさに日本人が一億総オタク化していく時代に生まれた、象徴的な番組であると言えるでしょう。

 

今回の『QUIZ JAPAN vol.5』では、『カルトQ』の司会者うじきつよしさんに、その頃のお話をいっぱい語っていただきました(インタビュアーは吉田豪さんです!

 

禁断の扉を開いたクイズ番組に関する秘話の数々、ホントにオススメです!

 

QUIZ JAPAN vol.5

QUIZ JAPAN vol.5